行政書士試験の勉強法|働きながら合格を目指す方へ、行政書士が解説
行政書士試験を受験しようと思っているものの、
「何から勉強を始めればいいのかわからない」
「仕事をしながら合格できるの?」
「どの科目を重点的に勉強すればいい?」
と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
行政書士試験は、法律の知識がない方でも十分に合格を目指せる試験です。
ただし、やみくもに勉強するのではなく、試験の出題内容を理解して、優先順位をつけて勉強することが重要です。
この記事では、行政書士試験に合格した行政書士の立場から、これから受験する方に向けて勉強の進め方を解説します。
1.行政書士試験は「全部を完璧にする」必要はない
行政書士試験の勉強を始めると、法律の条文や判例など、覚えることが非常に多いことに気づきます。
そこで、
「全部覚えなければいけない」
と考えてしまう方がいます。
しかし、試験対策ではすべてを完璧に覚える必要はありません。
重要なのは、
- よく出題される分野
- 得点しやすい分野
- 配点の大きい分野
- 苦手でも最低限押さえるべき分野
を区別して勉強することです。
特に行政書士試験では、択一式だけでなく記述式もあります。
単に知識を暗記するだけではなく、条文や制度の意味を理解することが大切です。
2.最初は「行政法」と「民法」を優先する
行政書士試験の勉強を始めるのであれば、まず行政法と民法を重点的に勉強することをおすすめします。
行政法
行政法は行政書士試験において非常に重要な科目です。
行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家賠償法、地方自治法など、学習する範囲は広いですが、過去問を繰り返すことで出題されるポイントが見えてきます。
最初から細かい知識を全部覚えようとするのではなく、
「この法律は何のためにあるのか」
「誰が、誰に対して、どのような手続きをするのか」
という基本的な仕組みを理解するところから始めましょう。
民法
民法も重要な科目です。
特に、
- 総則
- 物権
- 債権
- 契約
- 親族・相続
などを学習します。
民法は最初のうちは難しく感じるかもしれません。
しかし、単純な暗記ではなく、具体的な事例をイメージしながら勉強すると理解しやすくなります。
3.過去問は早い段階から解く
「テキストを全部読んでから過去問を解こう」
と考える方もいます。
しかし、私は早い段階から過去問に触れることをおすすめします。
過去問を解くことで、
「どのような知識が問われるのか」
「どの程度まで覚えればいいのか」
がわかるようになります。
最初は間違えて当然です。
むしろ、間違えた問題こそ重要です。
問題を解いたら、
問題を解く → 答え合わせ → なぜ間違えたのか確認 → テキストに戻る
という流れを繰り返しましょう。
4.「読む勉強」だけにしない
法律の勉強では、テキストを何度も読むだけではなかなか知識が定着しません。
おすすめなのは、
インプットとアウトプットを繰り返すこと
です。
例えば、
- テキストを読む
- 過去問を解く
- 間違えたところを確認する
- もう一度問題を解く
というサイクルを作ります。
「覚えたつもり」になっている知識も、実際に問題を解いてみると意外と答えられないことがあります。
そのため、問題を解く時間をしっかり確保することが重要です。
5.記述式対策は早めに意識する
行政書士試験には記述式問題があります。
記述式では、単に法律用語を知っているだけではなく、問題文の事実関係を読み取り、必要な法律上のポイントを文章で説明する力が必要です。
そのため、試験直前になって初めて記述式の勉強を始めるのではなく、普段から、
「この問題で問われている法律上のポイントは何か?」
と考える習慣をつけておくとよいでしょう。
択一式の問題を解くときにも、正解を覚えるだけではなく、
「なぜこの答えになるのか」
を説明できるようにすることが大切です。
6.一般知識等は後回しにしすぎない
行政書士試験では、法令科目だけでなく一般知識等の問題もあります。
法令科目の勉強を優先することは重要ですが、一般知識等を完全に後回しにするのはおすすめできません。
特に試験には足切りがありますので、試験直前になって慌てないよう、普段から少しずつ対策しておきましょう。
文章理解については、問題形式に慣れておくことも重要です。
7.仕事をしながら勉強するなら「毎日少しでも続ける」
社会人受験生の場合、
「今日は仕事が忙しいから勉強できない」
という日もあるでしょう。
大切なのは、毎日何時間も勉強することだけではありません。
忙しい日は、
- 通勤時間に講義を聞く
- 昼休みに過去問を数問解く
- 夜に30分だけ復習する
など、短時間でも勉強する習慣を維持することが大切です。
一方で、休日にはまとまった時間を確保して、過去問演習などに取り組みます。
「毎日必ず勉強する」という習慣を作ることが、長期間の受験勉強では大きな力になります。
8.模試は「順位」よりも「弱点発見」のために使う
試験が近づいてくると、模試を受ける機会も増えてきます。
模試の結果が悪いと、
「自分は合格できないのではないか」
と不安になることもあります。
しかし、模試は本番の合否を決めるものではありません。
重要なのは、
どこを間違えたのか
です。
模試を受けたら、
- 知識がなかった問題
- 知識はあったが間違えた問題
- 時間が足りなかった問題
- 問題文を読み違えた問題
などに分けて、自分の弱点を確認しましょう。
模試は「現在の実力を測る試験」であると同時に、本番までに弱点を修正するための教材でもあります。
9.試験直前は新しい教材を増やしすぎない
試験直前になると、
「この教材もやったほうがいいのでは?」
「この参考書も買ったほうがいいのでは?」
と不安になることがあります。
しかし、直前期に教材を増やしすぎると、かえって勉強が中途半端になってしまいます。
それよりも、
これまで勉強してきた教材と過去問を繰り返す
ことをおすすめします。
特に間違えた問題を繰り返し確認して、自分の弱点を減らしていきましょう。
10.行政書士試験の勉強で一番大切なこと
行政書士試験の勉強で一番大切なのは、特別な勉強法ではありません。
「継続すること」です。
最初は法律用語が難しく感じても、毎日勉強していると少しずつ理解できるようになります。
そして、過去問を繰り返しているうちに、
「この論点は以前にも出てきた」
「この問題はこの条文がポイントだ」
という感覚が身についてきます。
勉強を始めたばかりの頃は、合格できるかどうか不安になるかもしれません。
しかし、毎日の積み重ねは決して無駄にはなりません。
まとめ
行政書士試験に合格するためには、効率よく勉強することも重要ですが、それ以上に勉強を継続することが重要です。
基本的には、
テキストで理解する
↓
過去問を解く
↓
間違えたところを復習する
↓
再び問題を解く
というサイクルを繰り返していきましょう。
行政書士試験は決して簡単な試験ではありません。
しかし、計画的に勉強を続ければ、法律を専門的に学んだ経験がない方でも合格を目指すことができます。
これから行政書士を目指す皆さんの合格を応援しています。
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